『Eclipse Phase』版上げ決定!
Eclipse Phase, Second Edition, to be released in 2017
キックスターター・プロジェクトと公開プレイテストがすぐに始まり、10月には発売予定とのことです。
主な変更点:
・より早いキャラ作成:パッケージ購入型キャラ作成によって、必要なものを見落とすことなく迅速にキャラクターを作れる。ポイント制キャラ作成や微調整も可能。
・再着用の整理:適性とリンクしたプール・システムにより、再着用時にスキルの再計算が不要。
・ゲームプレイのアップデート:技能数を減らし、必要なスキルは手に入りやすくなり、装備コストが廃止。
・4つのサンプル・チーム:ゲームにすぐ使え、バランスの取れたパーティーの例となる構成済みチーム。
・本としての再設計:見開き単位でページ組みすることで、より少ないページ移動で資料が見つかる。
FAQ:
Q:キックスターター・プロジェクトとプレイテストはいつ始まりますか?
A:キックスターターの方は2017年4月、プレイテストはその直後です。
Q:第一版のキャラクターは第二版でも使えますか?
A:簡単な変換ガイドは用意する予定ですが、新しいルールで作り直すほうが手軽に良い結果になるのではと思います。
Q:第一版の各種サプリは第二版でも使えますか?
A:ものによります。『Sunward』『Rimward』『Gatecrashing』『Panopticon』『Firewall』といったソースブックは、9割5分は使えます。「ゲーム情報」章に収録されているモーフや装備やその他ルールには時代遅れになるものもあるでしょうが、変換は容易いでしょう。サンプル・キャラクターも変換する必要があります。第一版のシナリオと『X-risks』は互換性に劣りますが、第二版で使うための調整はそれほど多くはならないでしょう。『Transhuman』と『Morph Recognition Guide』は第二版では使えませんが、これらを出典や元ネタとする資料は第二版に反映されています。
『After the Fall』と『Transhumanity’s Fate』は版上げの影響を受けません。
Q:第一版の本は第二版対応にアップデートされますか?
A:ケース・バイ・ケースで対応します。複数の本から集めた資料を新しい視点で扱った新しい本を作ることもあれば、第二版と互換性のある本を作るためにアップデートすることもあれば、第一版のもののまま手を付けないこともあります。
Q:第一版の本は今後も手に入りますか?
A:電子媒体とプリント・オン・デマンドの製品は全て入手可能なままです。印刷されて流通経路に乗っている本は、そのままです。一定以上品薄になったものは、プリント・オン・デマンドに追加します。
Q:以前、犯罪系サプリについての話がありましたが、それはどうなりました?
A:2018年発売の第二版サプリとして、今でも予定中です。
Q:『Singularity』ソフトはどうなりますか?
A:後一回アップデートしたら、オープンソースにする予定です。第二版の支援ソフトについてはまた別の選択を検討しています。
キックスターター・プロジェクトと公開プレイテストがすぐに始まり、10月には発売予定とのことです。
主な変更点:
・より早いキャラ作成:パッケージ購入型キャラ作成によって、必要なものを見落とすことなく迅速にキャラクターを作れる。ポイント制キャラ作成や微調整も可能。
・再着用の整理:適性とリンクしたプール・システムにより、再着用時にスキルの再計算が不要。
・ゲームプレイのアップデート:技能数を減らし、必要なスキルは手に入りやすくなり、装備コストが廃止。
・4つのサンプル・チーム:ゲームにすぐ使え、バランスの取れたパーティーの例となる構成済みチーム。
・本としての再設計:見開き単位でページ組みすることで、より少ないページ移動で資料が見つかる。
FAQ:
Q:キックスターター・プロジェクトとプレイテストはいつ始まりますか?
A:キックスターターの方は2017年4月、プレイテストはその直後です。
Q:第一版のキャラクターは第二版でも使えますか?
A:簡単な変換ガイドは用意する予定ですが、新しいルールで作り直すほうが手軽に良い結果になるのではと思います。
Q:第一版の各種サプリは第二版でも使えますか?
A:ものによります。『Sunward』『Rimward』『Gatecrashing』『Panopticon』『Firewall』といったソースブックは、9割5分は使えます。「ゲーム情報」章に収録されているモーフや装備やその他ルールには時代遅れになるものもあるでしょうが、変換は容易いでしょう。サンプル・キャラクターも変換する必要があります。第一版のシナリオと『X-risks』は互換性に劣りますが、第二版で使うための調整はそれほど多くはならないでしょう。『Transhuman』と『Morph Recognition Guide』は第二版では使えませんが、これらを出典や元ネタとする資料は第二版に反映されています。
『After the Fall』と『Transhumanity’s Fate』は版上げの影響を受けません。
Q:第一版の本は第二版対応にアップデートされますか?
A:ケース・バイ・ケースで対応します。複数の本から集めた資料を新しい視点で扱った新しい本を作ることもあれば、第二版と互換性のある本を作るためにアップデートすることもあれば、第一版のもののまま手を付けないこともあります。
Q:第一版の本は今後も手に入りますか?
A:電子媒体とプリント・オン・デマンドの製品は全て入手可能なままです。印刷されて流通経路に乗っている本は、そのままです。一定以上品薄になったものは、プリント・オン・デマンドに追加します。
Q:以前、犯罪系サプリについての話がありましたが、それはどうなりました?
A:2018年発売の第二版サプリとして、今でも予定中です。
Q:『Singularity』ソフトはどうなりますか?
A:後一回アップデートしたら、オープンソースにする予定です。第二版の支援ソフトについてはまた別の選択を検討しています。
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出版物紹介/X-Risks

『Xリスク』では、人類が直面する危機を取り扱います。
・60以上のクリーチャーやマシンの説明(手強さのレベル別に分類されています)。
・AIや異星種族からナノプレーグやワームホールまで、人類を滅ぼしうる脅威についての情報。
・ティターンズやエクスヒューマンや蕃患ウィルスに<使節>といった敵対的存在について。
・新たな蕃患ウィルス株や詭技や異星菌類。
・ハイテク・ダンジョン探索用のトラップ。
(現在印刷中。書籍版は近日発売)
出版物紹介/Transhumanity's Fate

『トランスヒューマンズ・フェイト』では、バラバラになった人類の生き残りを、まるごと一掃してしまいかねない脅威から護る秘密工作員を演じます。あなたは熱烈なハックティビストかもしれませんし、無政府主義の民間戦士、あちこちの惑星を行き来する異星科学者、超能力探偵、あるいはいつだって最適な人物に貸しがあるソーシャル・ネットワーカーかもしれません。あなたはトランスヒューマン(遺伝子改造ヒューマンや知性ある動物や機械の殻をまとう精神、肉体の無い汎用の人工知能すらも含む)です。身体は大幅に改造され、精神は周囲のありとあらゆる電子機器と通信できます。異星ウィルスに感染したミュータントや大量破壊兵器の売人や汎用人工知能が一線を越えた超越者精神や不定形アメーバ状の異星種族商人に荒れ狂う異星の野生生物、そして人類自らの自己破壊能力という、究極の脅威。これらに対抗するために、使えるものはなんでも必要です。
リソース豊富か、必要な専門知識があるか、あるいは見てはいけないものをみてしまったけれど誰もが怯えて逃げるときにうまく対応できた。だから、ファイアウォールはあなたを勧誘しました。<大崩壊>で全てを失ったか、どんな問題でも解決できると信じる理想主義者か、純粋に正義の戦いを求めているか。あなたは忠誠心テストに(今のところは)合格し、準備ができていることを証明しました。
私たちの全員が同意することが一つあります。人類は滅亡の瀬戸際にあると。行動しなければならないのです。身近な視点ではなく、銀河規模の視点で。
滅亡が迫る。あなたは立ち向かうか?
『トランスヒューマンズ・フェイト』は、エクリプス・フェイズ世界のテクノスリラー・スパイ活動とホラーをFateコアシステムで扱います。
ファイアウォールに参加し、人工知能の殲滅から生き残った人類を護れ。
『トランスヒューマンズ・フェイト』にはFate Core System from Evil Hat Productionsが必要です。
6×9サイズのフルカラー・ハイパーリンク付きPDFで、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示-非営利-継承)下にあります。
印刷版は2016年夏に発売予定です。
(公式サイト紹介記事より翻訳)
木星共和国における法的地位とその訳語
前回の更新から一か月以上たってしまいました。その間、「Nine Livesの訳語はホロバズじゃなくてナイン・ライブズに戻した方がいい」とか「EP世界をFATEという別のシステムで運用する『Transhumanity's Fate』が発売(※1)」とか「公式ブログで売り上げについての面白い記事が登場(※2)」といった数々の事件がありましたが、それとは全く関係ないネタを書いてみます。
※1:Transhumanity's Fate is Here!
※2:A Look at Eclipse Phase and DriveThruRPG's "Metal List"
木星共和国では、自国民の法的地位はcivilian、citizen、non-personの三種類、外国人はregistered alienとprotected alienの二種類に分けられます。
木星で生まれたり移民してきたら、まずはcivilianになります。これは参政権が無かったり一部地域での居住・就労・アクセスが禁じられている二等市民です。
civilianが軍や警察に志願して4年間の任期を務め上げればcitizenになります。志願は法的義務ではありませんが、志願しなければ臆病者か犯罪者(あるいはその両方)とみなされています。citizenは参政権をはじめとする木星共和国市民の権利全てを享受しますが、その内容はEP世界の他勢力どころか現在日本よりもなお限られています(例えば、報道の自由や集会の自由はありません)。また、犯罪などによって市民権がはく奪される(civilian落ちする)こともあります。
累犯者や反体制派、そしてバイオ保守主義社会において人間とは認められていない知性化動物やインフォモーフは、civilianよりも更に下のnon-personとして扱われます。こちらは人権を全く持たず、殺されても殺人罪になりません。まさに「テロリストに人権はない」という扱いです。
入国ビザを取得(困難ではありますが)した外国人は、registered alienとされ、citizenとほぼ同様の権利を持ちます。また、知性化動物やインフォモーフなどは権限が限定されたprotected alienとされます(AGIは厳しく禁じられています)。
さて、これらの地位をどう日本語に翻訳するか。
civilianとcitizenは、それぞれ単純に「民間人」「市民」でいいとしましょう。
人権のないnon-personは、最初は「非人」という訳語を考えたのですが、日本の非人(畏れられ、あるいは卑しまれる職業を生業とする被差別階級)みたいに特定の職業と結びついているわけでもありません。なので、暫定的には「人外」を候補に考えています。
registered alienについては、alienという単語に差別的・排外的ニュアンスが強い(「異星人」の意味もあります)ことを考慮しようかと思いましたが、日本やアメリカの役所でもalienが使われているようなのでそのまま「登録外国人」にしました。EP世界には「国」とは言い難い勢力(自治主義派同盟の所属組織など)は多いものの、そちらの関係者に入国ビザは出ないでしょう(「土星の輪の中でゴルフボールを探す方が、まだ見込みがある」とか書かれています)から問題はありません。
一方、知性化動物やインフォモーフなどバイオ保守的に「人」とは認めたくない存在が含まれるprotected alienを、単純に「保護外国人」と訳するのは違和感があります。「alien=外国人」という役所言葉の慣例にこだわらずに「外来者」「外国存在」と変形させた方がいいのか、検討中です。
現時点での訳語案
civilian:民間人
citizen:市民
non-person:人外?
registered alien:登録外国人
protected alien:保護外来者ないし保護外国存在?
※1:Transhumanity's Fate is Here!
※2:A Look at Eclipse Phase and DriveThruRPG's "Metal List"
木星共和国では、自国民の法的地位はcivilian、citizen、non-personの三種類、外国人はregistered alienとprotected alienの二種類に分けられます。
木星で生まれたり移民してきたら、まずはcivilianになります。これは参政権が無かったり一部地域での居住・就労・アクセスが禁じられている二等市民です。
civilianが軍や警察に志願して4年間の任期を務め上げればcitizenになります。志願は法的義務ではありませんが、志願しなければ臆病者か犯罪者(あるいはその両方)とみなされています。citizenは参政権をはじめとする木星共和国市民の権利全てを享受しますが、その内容はEP世界の他勢力どころか現在日本よりもなお限られています(例えば、報道の自由や集会の自由はありません)。また、犯罪などによって市民権がはく奪される(civilian落ちする)こともあります。
累犯者や反体制派、そしてバイオ保守主義社会において人間とは認められていない知性化動物やインフォモーフは、civilianよりも更に下のnon-personとして扱われます。こちらは人権を全く持たず、殺されても殺人罪になりません。まさに「テロリストに人権はない」という扱いです。
入国ビザを取得(困難ではありますが)した外国人は、registered alienとされ、citizenとほぼ同様の権利を持ちます。また、知性化動物やインフォモーフなどは権限が限定されたprotected alienとされます(AGIは厳しく禁じられています)。
さて、これらの地位をどう日本語に翻訳するか。
civilianとcitizenは、それぞれ単純に「民間人」「市民」でいいとしましょう。
人権のないnon-personは、最初は「非人」という訳語を考えたのですが、日本の非人(畏れられ、あるいは卑しまれる職業を生業とする被差別階級)みたいに特定の職業と結びついているわけでもありません。なので、暫定的には「人外」を候補に考えています。
registered alienについては、alienという単語に差別的・排外的ニュアンスが強い(「異星人」の意味もあります)ことを考慮しようかと思いましたが、日本やアメリカの役所でもalienが使われているようなのでそのまま「登録外国人」にしました。EP世界には「国」とは言い難い勢力(自治主義派同盟の所属組織など)は多いものの、そちらの関係者に入国ビザは出ないでしょう(「土星の輪の中でゴルフボールを探す方が、まだ見込みがある」とか書かれています)から問題はありません。
一方、知性化動物やインフォモーフなどバイオ保守的に「人」とは認めたくない存在が含まれるprotected alienを、単純に「保護外国人」と訳するのは違和感があります。「alien=外国人」という役所言葉の慣例にこだわらずに「外来者」「外国存在」と変形させた方がいいのか、検討中です。
現時点での訳語案
civilian:民間人
citizen:市民
non-person:人外?
registered alien:登録外国人
protected alien:保護外来者ないし保護外国存在?
Eclipse Phase基本ルルブ日本語版、更新
数年ぶり&ほんのちょっとですが、アップデートしました。
対象:
『エクリプス・フェイズ日本語版』
『エクリプス・フェイズ クィックスタート・ルール』日本語版セット
(Janusfaced's Hideout、翻訳記事)
(FC2ブログからFC2ホームページzipファイルへの直接リンクはできないようなので、2/29修正)
変更箇所(訳語の変更のみ)
原語:Nine Lives
旧訳語:ナイン・ライヴズ
新訳語:ホロバズ
理由:この犯罪組織の本拠であるレグバについては『Rimward』や『The Devotees』で紹介されたのですが、ヴードゥーを剽窃した(注)カルトというのが実態です。そのため、英語をそのままカタカナにした旧訳語では禍々しさが足りないと感じるようになりました。
注:「本物のヴードゥー実践者ならば絶対に賛同しないであろうやり方でヴードゥーの慣習を取り入れている」という記述もあります。「オウムが仏教を剽窃した」ようなものでしょうか?
原語:Morningstar Constellation
旧訳語:明星連盟
新訳語:暁星連盟
理由:明星では明けの明星(Morningstar)だけでなく宵の明星(Eveningstar)も含まれるため。
対象:
『エクリプス・フェイズ日本語版』
『エクリプス・フェイズ クィックスタート・ルール』日本語版セット
(Janusfaced's Hideout、翻訳記事)
(FC2ブログからFC2ホームページzipファイルへの直接リンクはできないようなので、2/29修正)
変更箇所(訳語の変更のみ)
原語:Nine Lives
旧訳語:ナイン・ライヴズ
新訳語:ホロバズ
理由:この犯罪組織の本拠であるレグバについては『Rimward』や『The Devotees』で紹介されたのですが、ヴードゥーを剽窃した(注)カルトというのが実態です。そのため、英語をそのままカタカナにした旧訳語では禍々しさが足りないと感じるようになりました。
注:「本物のヴードゥー実践者ならば絶対に賛同しないであろうやり方でヴードゥーの慣習を取り入れている」という記述もあります。「オウムが仏教を剽窃した」ようなものでしょうか?
原語:Morningstar Constellation
旧訳語:明星連盟
新訳語:暁星連盟
理由:明星では明けの明星(Morningstar)だけでなく宵の明星(Eveningstar)も含まれるため。